【心臓マッサージ】もし道で倒れている人を見かけたら

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こんにちは。スギポンです。

先日、アメリカのドラマを見ていたら、溺れた女性に人工呼吸をするシーンが出てきました。
溺れている女性を水中から引き上げて寝かせ、鼻を指でつまんで、相手の口を自分の口で覆って、フ~~ッ。それを見て「あら、そうなの?」と思いました。

実は私、何年か前に、心停止に対する心肺蘇生法は、心臓マッサージ(胸骨圧迫)だけでいいと発表されたと記憶していたのです。そこで、気になったので調べてみました。

結論からいえば、「溺れた人」には人工呼吸が必須だったようです。

でも、人工呼吸は、実際に自分がやる立場なら、少し抵抗がありますよね。
「そもそもそんなのやったことないし、この人知らない人だし、死にそうな人にトドメをさすようなことになったらどうしよう」と思ってしまっても仕方ありません。

心停止には心臓マッサージ(胸骨圧迫)だけでもいい!

しかし、倒れている人をたまたま見かけただけの人(バイスタンダー)が、せめて心臓マッサージだけでもしてくれたら、救命率はグーンと上がるのです。調査の結果、人工呼吸なしでも救命率に遜色がないというデータが出たので、胸骨圧迫だけを実施する「ハンズオンリーCPR」という考え方が普及したようです。

人工呼吸、いわゆるマウス・トゥ・マウスには、感染症の予防としてハンカチなどを当ててもいいと聞いたことがあったので、そちらも調べてみました。すると、こちらも記憶違いで、ハンカチ、ガーゼ、ビニールなどでも感染症の予防にはなりません。専用の特殊な防護具が必要だということでした。消防署の講習でも、感染の危険を冒してまで人工呼吸をやらなくていい、と指導しているそうです。

「人間の脳は、2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度であるが、4分では50%、5分では25%程度となる」とありますから、一刻も早く心臓マッサージを始めるのが最重要だということです。

具体的な心臓マッサージ(胸骨圧迫)の方法

「心肺蘇生法」については、日本医師会のパンフレットがわかりやすいです。印刷用にPDFもありますし、スマホへ登録もできるようです。http://www.med.or.jp/99/cpr.html

動画でないとイメージできない人には↓こちらに心臓マッサージのやり方がありました。

一般財団法人日本救護救急財団 提供動画 You Tube

このように、流れを見ておくだけでも、いざというときに全然違います。

そこでふと心配になったことには、ちゃんと「日本救急医学会のQ&A」に回答が載っていました。

心停止でない方に間違って胸骨圧迫をしてしまっても大丈夫でしょうか?
大丈夫です。心停止でない方に胸骨圧迫をしてしまっても支障はありません。心停止かどうか迷ったら、まずは胸骨圧迫を開始して下さい。もし、心停止でなければ手や足が動きます。

あぁそうなんですね! それなら迷わず、プッシュ!ですね。よかった~。

でも、この胸骨圧迫(心臓マッサージ)を人間で練習してはいけません。心臓震盪(しんぞうしんとう)を起こす危険性がありますし、骨がズレてしまうと、後から胸部や背部につらい症状が出る場合があります。胸骨圧迫は、あくまでも心停止の人・心停止が疑われる人に対してのみ実施し、遊び半分でマネしないようにネ!

死戦期呼吸にも注意

さらに、目の前で倒れた人が、今は呼吸しているようでも要注意です。心臓が完全に止まる前の段階で、しゃっくりのようにゆっくりあえいで、不規則で異常な呼吸をしばらく続けることもあるそうです。(「迷ったらすぐ心臓マッサージやAED 「死戦期呼吸」とは?」)
となると、やっぱり迷わず、119番+心臓マッサージ ですね。

おもちがのどにつまったら…

さて、心停止といえば、関連情報として窒息(ちっそく)への対処も覚えておきたいですよね。これから迎えるお正月。お正月といえばお餅ですから、高齢者には危険な季節です。

「何歳から高齢者?」 という判断が微妙ですが、去年も大丈夫だったから、今年も大丈夫だろうとはいえません。高齢になると、自分の年齢に対する自覚が7掛けになる、という話を介護のプロから聞きました。つまり、80歳の人なら7掛けで56歳ぐらいだと自覚している、ということです。自分は50代だと思っていれば、高齢者のことなんて他人事です。90すぎでも60代ぐらいの認識ですから、その頃になってやっと「あたしもそろそろ年をとってきたかな」ぐらいでしょう。

あの100歳超の双子のアイドル「きんさん・ぎんさん」が、もらったギャラの使いみちを聞かれて、「老後のためにとっておく」といったとか(笑)

話がそれました。
目安としては、食事中にむせることが増えているなら、お餅は危険だと判断したほうがいいでしょう。脳梗塞をやったことがあるなら、嚥下(飲み込み)が悪くなっているので、なおさら危険です。

お餅などがのどにつかえた状態のことを「気道異物による窒息」というそうですが、こちらにも「気道異物除去の手順」がわかりやすい図が出ていましたので、確認しておいてください。
http://www.med.or.jp/99/kido.html

倒れている人を見かけたら…

私も何度か、倒れている人を見かける度に救急車を呼んできましたが、自分だけでなくまわりに何人か人がいたとしても、漠然と「だれか助けて~」といったのではダメらしいです。

一人一人指差して、「あなたは救急車を呼んでください」「あなたはAEDを探してきてください」と個別に指示しないといけないそうです。そうしないと、バイスタンダー現象に陥って、見ているだけで動いてくれないのです。

バイスタンダー現象の記録+実験映像↓


この倒れているのが自分の大切な人だったらと思うと切ない・・・

勇気を出して119番

やっぱり、勇気を出して、助けを呼んでみましょう。
そこで、救急車を呼ぶためには、まず119番です。今はみなさん手元に携帯電話があるのでまず大丈夫でしょうが、公衆電話しかなくても、110番と119番は無料でかけられます。

電話すると、こちらを落ち着かせるために比較的ゆっくりした声で、「急病ですか、火事ですか」というようなことを聞かれるはずですので、「急病です」とか「倒れている人がいます」と伝えます。

それから住所を聞かれます。
これが自宅の場合ならいいのですが、街中だと自分の立っている場所の住所がわからなくて、苦労することがあります。そういう場合は、目立つ建物や道路の説明とか、電柱などにある住居表示を探します。まわりに人がいるようなら、軽装の人や手ぶらで歩いているようなご近所っぽい人に住所をたずねます。そうやって確認して住所を伝えたら、あとは電話口の人の指示に従ってくださいね。

・・・ふぅ。

次にAEDの準備です。

AED
AED

AED(自動体外式除細動器)
は、駅や大きなビル・商業施設などの入り口付近には必ず設置してありますので、そこから探して下さい。AEDは、機械のスイッチを入れると、音声ガイダンスが流れる仕組みです。AEDが必要な状況かどうかまで、ちゃんと指示してくれますので、知識がなくても大丈夫です。

先行して実施していた心臓マッサージのおかげで、AEDが不要になっているかもしれません。それならそれですばらしいことです。予後がちがいますから大いに感謝されるでしょう!
できれば今日、自分の通勤や通学で使う道筋の、どこにAEDが設置してあるか、チェックしてみてください。

終わりに

長くなりましたが、これから迎える冬の季節は、建物の出入り、家庭内でもお風呂上がりなどの急激な温度変化によって血圧が大きく変動します。すると、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こしやすくなります。

もしも身近な人が倒れたら、もしくは道端で倒れている人を見かけたら、救急車の到着までの8.6分の間にあなたにもできるのが「心臓マッサージ」です。これって、すごいことですよね!いざというときのために、一度は頭のなかでシミュレーションしてみてくださいね♪

私もよくわかっていないことがあったので、調べてみてよかったです。
心肺蘇生の方法に限らず、医学・科学の分野というのは、ある日突然ガラッと常識が変わることがありますから、これからも情報収集は怠らないようにしようと思います。

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コメント

  1. てらっち より:

    おお!祝再開!
    スタートが人工呼吸というところがすごい笑

    ちょくちょくお邪魔しますばい。

    • スギポン より:

      てらっち様
      ご訪問ならびに貴重なコメントありがとうございます!
      いろいろ書きたいことはたくさんあって下書きもしているのですが、
      とりあえず緊急度と重要度の高いものから、と思いましてね。

      ポイントは「心臓マッサージだけでもやって!」という内容のつもりなのですが、
      コメントいただいたお陰で、動画の写真が人工呼吸になっているので、
      そのイメージのほうが残ってしまうのがわかりました!
      早速、動画を変更して、表紙写真が人工呼吸にならないようにしました。
      ありがとうございます!

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