『 スギポンで生きていく私 』
友人の紹介で、あるところであるものの説明会に出席した。
※あるところにおじいさんとおばあさんがいました…じゃないよ。
一番前の席に座った私は、度々講師の客いじりの対象になっていた。
ホワイトボードに「Aさん」と書くところ、それではツマランと
考えたのであろう講師が私に
「お名前を伺えますか?」
と訊いた。
しかし、講師殿、訊いた相手が悪かったナ。
生来非常にマジメな私だ。
正直に、
「スギポンです」
と答えた。
そう、あたしゃ大マジメのコンコンチキだ。
10月1日からは「スギポン」で生きていくと決めたのだ。
楽天内じゃ~、6月1日からスギポンで通っているし、
メールマガジンだって、スギポンの名で発行しているのだ!
9月からは名刺にだってスギポンと書いてある。
それを、初めまして、スギポンですと言って渡しているのだ。
…どうだ、まいったか。
まいらないか、そうか…。
世の中には、こういう奴もいるってことを知らなくて当然だ。
頭がおかしいと思ったかもな。
「は?、スギ・ポン?さん、ですか???」
「そうです、ス・ギ・ポ・ン、です」
「あ~あ、スギモトさんですか」
「違います、スギポンです」
「ム、漢字は?」
「カタカナです」
「 ……。」
勝った!
いや、ちがった。ジャンケンしてるわけじゃ~ない。
私はマジメだったが、講師にはイジメだったかも知れない。
冗談のわかる人だと思ったので、ま、いいかとも思ったが、
やはり、ダメージを与えたことは否めない。
しかし、講師たるもの、訊いた手前使わざるを得ない。
ホワイトボードに書かれた「スギポンさん」の文字を指しながら、
「この場合、スギポンさんは・・・」
「スギポンさんが、こうしたら・・・」
「となったら、スギポンさんは・・・」
の連続に、会場では忍び笑いが続いた。
50名ほどいた会場内には、知り合いが数名いた。
「聞いてるこっちのほうが顔が赤くなりましたよ~」と後で言われた。
そうか、申し訳ない。
でも、私がスギポンであることには変わりはない。
諦めて欲しい。
だがしかし…
よく考えてみて欲しい。
私の名前が本当にSugipongではないと誰が言えるのだ。
タイ国籍で、チュラロンコン・スギポン・ウンタラカンタラ・
ウンヌンカンヌン・ナニナニという名前かも知れんではないか。
のお、講師殿。
国際化の時代じゃ、人は見かけによらぬかも知れんゾ。
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